なんかAmazonのレビューでやたら高評価だった&小説家になろうで公開されていたので、お金を払わないで公開されている分だけを読んでみた。
本編
試し読み
あくまで個人の感想です
話が薄い。ぺらっぺらだと思った。
なんか中途半端で残念な感じ、色々ともったいない気がした。
残念なところ
登場人物に魅力が薄い。
主人公の女性(佐藤愛)にあまり魅力を感じない。幼馴染のケンちゃんにも魅力を感じない。
主人公のスクールに訪れる人たちも一緒に働く人たちも魅力を感じない。
一番魅力があるのが悪役の社長。この人主役にしたら面白かったのでは。
物語の背景の描写が不十分
物語で登場する人物や事象に関して説明すべき箇所の描写がほぼなかった。
行動原理を説明するための「Why」が圧倒的に不足していた。以下足りないと思った箇所を列記。
- 主人公の能力の見える化(ハイスペックさ加減)の描写が
テキトー不十分。コスプレの描写もテキトー不十分。 - 主人公の作ったオルラビシステムがどのように素晴らしいか、に関する描写も
テキトー不十分 - 自動化できなかった2割とはどのような業務だったのかという描写も
テキトー不十分 - 自動化、定型化された業務で主人公がワンオペで回していた仕事なのに、主人公の退職後エンジニア4人がかりで運用していても回らなかった理由なども描写が全部
テキトー不十分。 - 優秀なエンジニア対世知辛い社長という構図はありがちながら大変良かっただけに描写が
テキトー不十分なのがとても残念。
他にもたくさんあるけれど、描写が丁寧でないので登場人物や事象に説得力を感じることができなかった。
IT業界という特殊な業種の仕事をテーマにしているのだから細かい描写があった方が説得力があるし、絶対面白いはず。
ITを知らない人には新たな世界観と知識に触れることができると思うし、業界人は「あるある!」と膝を打つ内容にできるはず。なおかつ話に深みが出てよかったのに要の話が腰砕けなのが大変残念。
描写が難解だから力尽きてしまったのかな。
面白いと思ったところ
主人公と本間百合のやり取りは面白かった。以下抜粋。
「打ちのめしたい!」
「そうだね。ブチ転がしたいね」
「ありとあらゆる絶望を与えたい!」
「うんうん分かるよ。ムキムキマッチョで穴さえあれば構わない鬼畜の巣に放り込んで感度3000倍まで開発したあと一般社会に戻してあえて幸せな生活を提供することで普通の生活じゃ満足できない体になったことを痛感させてから紛争地域に派遣したいよね。秩序が存在しない集団の玩具として感情を失うまで遊ばれた後で奇跡的に救われて長い時間をかけてようやく感情を取り戻したところで裏切られて絶望して紐無しバンジーみたいな人生を歩んでほしいよね」
「生温いですよそんなの!」
「よしよし限界だね。殺意が強過ぎるね」
引用リンク
https://ncode.syosetu.com/n6813gp/11/
百合とか腐女子とか関係なく一歩突っ込んだ会話がないと話や人物に深みが出ないと思う。
こういう気合の入った描写をたくさん繰り出してほしかった。
結論 大豆田とわ子と3人の元夫やPress Enterの方が面白い
中高生とかなら素直に楽しめるのかな。
でも、社会人には刺さらない。実務経験があるIT関係者にも刺さらないと思う。
実務経験がある人ならPress Enterの方が刺さると思う。
もう少し深みのある話を描いてほしい。続きを出すなら業界勉強したうえで出直してきてほしい。
星里もちるのリビングゲームとか、高峰龍二の雷の娘シェクティとか、谷公州のヴァレリアファイルみたいな世界観を構築したうえで細部に神が宿る話を書いてほしい。
つまり次回に期待。
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